ユウのはなうた

ギターと、恋と、勉強と(?)

思いっきり投げる。(中)[年末編]

「2週間は自宅謹慎をお願いしているんです。」

 

 

濃厚接触者として名前が挙げられた僕はオーナーさんが貸してくれたアパートで、一人暮らしをするわけで。

 

 

この日は、好きな子とご飯に行くはずだった日であり、気持ちもその気であり。

 

 

「電話、しよう。」

 

結局気持ちは抑えられず、もともと会う約束だった時間に、彼女と電話することにした。

 

 

「こんな事ってあるねんなぁ、濃厚接触者やて。自分に言われるとは思ってもおらなんだー。」

 

好きな子「いや、まさかすぎん?ビックリよ。」

 

 

自分で言うのもおかしいけど、彼女とは仲が良く。会話はいつも盛り上がるわけで。

 

 

好きな子「元カレの所に会いに行こうと、思ってて。でも、どうなるか分からんけど、会いに行く。」

 

 

 

今から思えば、それをスっとのみこんでおけばよかった。

 

好きな子「そっちは好きな子とはどうなん?」

おさえろ

 

好きな子「いいかんじ?」

やばい

 

好きな子「会う予定とかないの?」

止まって

 

「僕の好きな人さ、Yちゃんやねん。」

好きな子「え?」

 

「ずっとYちゃんのこと好きやってん。」

 

 

 

好きな子「びっくりしすぎて、ちょっとまって、よくわからん。」

 

「そうやんなーー、、、、。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめん。

 

 

最後はこの一言で終わったわけで。

 

好きな子「ありがとう、やけどごめん。あの、思わせぶりなことしてた?わたし、、。それやったら、ほんまにごめん。」

 

 

「いえ、まったく。」

 

 

好きな子「そ。とりあえず会ってくる。うん。」

 

「うん。会ってきて。」

 

 

 

 

 

 

ごめん。

 

 

 

 

 

 

その後は適当な雑談をして、これまで通りの友達関係でいよう、となり。

 

好きな子「じゃあ、切るね」

「うん。おやすみ。」

 

 

 

 

 

 

思いっきり投げたスマホはベットで跳ねて床に落ちた。

まーーじで、アホ。

 

 

それが去年の年末の出来事。